日本遺産 絶景の宝庫 和歌の浦
和歌山市南部和歌の浦(和歌浦・田野・雑賀崎・水軒)は、美しい自然・歴史・文化財の宝庫である。
和歌浦地区は、万葉の時代以来多くの天皇、貴族、文人墨客が訪れ、海浜・干潟、砂州、島しょの自然の景勝地として知られていた。江戸時代、紀州御三家になり、景勝地としての整備が進んだ。平成22年8月、自然的名勝であると共に人文的名勝として、和歌川河口部の干潟を中心とする地域が、国の名勝指定を受け、平成26年10月追加指定を受けた。それを基礎として、平成29年4月には、日本遺産 絶景の宝庫 和歌の浦に認定された。平成30年4月には、和歌山市が国から歴史まちづくり法が認定され、その重点区域に和歌の浦地区は選ばれ、古民家を利用した「和歌の浦ガイダンス施設(駐車場含む)」の整備も予定されている。万葉の時代からの名所である和歌の浦を訪れる人は、近年、増加の一途である。
和歌浦地区では、名勝和歌の浦の自然・歴史・文化を守るため、平成24年10月、名勝和歌の浦 玉津島保存会をたちあげ、月1回の文化財講座を開催し、その成果を書籍・『文化財担当者と学ぶ名勝和歌の浦』としてまとめ、市販するとともに、県内の図書館・県立高校・和歌山市の中学校・大学に無償配布した。名勝和歌の浦を活用するため四季折々に、各団体と協力して、春には『名勝和歌の浦 桜まつり』、橋の日には、不老橋でのラジオ体操と清掃活動、秋には『名勝和歌の浦 観月会 竹燈夜IN妹背山』を実施し、多くの市民に楽しんでもらっている。また、市民で和歌の浦を美しくとの思いで、月2回、名勝和歌の浦クリーンアップ隊による名勝和歌の浦指定地及び周辺部の清掃活動を、平成23年5月より活動している。