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名勝和歌の浦 玉津島保存会

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トンガの鼻自然クラブと名勝和歌の浦 玉津島保存会 海を見ながらめぐる日本遺産

8月10日 秋に予定されている日本遺産「絶景の宝庫 和歌の浦」海から見るルートの事前散策を行いました。出発点は、玉津島神社です。室町時代まで和歌浦は、紀ノ川河口部でした。和歌山最大の平野部である和歌山平野には、大規模な弥生集落、太田黒田遺跡が存在します。その後、3世紀に日前宮近く、向陽高校に前方後円墳が作られます。宮井用水が作られた頃です。日前宮宮司は、紀氏ですが、この紀氏一党の3世紀から7世紀までの墓が特別史跡岩橋千塚なのです。多くの墓が密集して作られます。この頃、大和朝廷の軍団として、紀氏は活躍します。朝鮮半島にも行ったことでしょう。この時、紀ノ川河口部は、軍団が出ていく場所、帰ってくる場所、玉のように美しい島々がある神聖な場所として認識されていた。8世紀奈良時代、この神聖な場所に若き聖武天皇が即位の翌年、玉津島行幸を行います。その後の称徳天皇、聖武天皇も行幸します。古墳時代以降の奈良時代から平安時代にかけて、皇室にとって特別の場所として意識されていたのでしょう。聖武天皇は、和歌の浦の美しい景観に神聖をみます。同行した宮廷歌人山辺赤人は、躍動する和歌の浦干潟からみる美しい空間を詠みます。この一句
若の浦に潮満ち来れば潟をなみ葦辺をさして鶴鳴き渡る は生命の循環をしめすかのような干潟の干満により風景を変える一瞬を切り取ります。この一句が今に和歌の浦を残すのです。万葉歌が豊富に存在する地は、それほど多くありません。名勝和歌の浦、永遠です。


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by tamatusima | 2017-08-11 00:01 | トンガの鼻自然クラブ
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名勝和歌の浦の自然・歴史・文化の情報発信


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